人間の絆 Of Human Bondage

映画「人間の絆」がおもしろかったので、モーム原作の「人間の絆」上下巻を読んでいる。
めちゃくちゃ面白くて、語りたい部分が山ほどある。
主人公フィリップのミルドレットに対するあらゆる感情がめちゃくちゃで理解不能で
(常に愛情と軽蔑が同時に爆誕する。好きと死ねが同時。)
他の男とのデート代をだしてやったり、
また他の男との間に生まれた子供の面倒までみてあげたりして、もう全く意味が分からない。
フィリップだけが結婚を望んでいるんだけど、
その動機が、
「このクソ女と結婚して、今まで受けてきた苦しみをわからせてやりたい」
など、まったく意味が分からない。

映画だとフィリップは、「アバズレのことを最後まで面倒みてやる聖人」みたいに描かれていたけど、小説のフィリップはマジキチでしかなかった。

フィリップのぶっとんだ感情がおもしろく、意味不明なのに全然唐突じゃなくて、
「この狂人は、どうなってしまうの」
と、ただひたすらに続きが気になるのであった。

私は、北川悌二訳を買いました。
昔の翻訳なのに、漫画みたいにするすると読みやすく、
時々謎にひらがなの部分があって、それが不気味さを増していてよかった。

(映画だとミルドレットが頭おかしいように見えたけど、
小説だと狂人vsパパ活の元祖メンヘラ同士の恋愛話だった)