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過去に好きだった音楽を大切にできない。

好きなものが全部嫌いになる瞬間が音楽には結構あって、過去の自分が受け入れられないっていうか、音源を全部捨てることでの「己越え」、なかったことにしてきた。

中学の頃狂ったようにのめりこんだ、椎名林檎、ミッシェルガンエレファント、ラルク。
大学に入るときにCDを全部捨てた。

10代最後から20代のなかばまで狂ったようにのめりこみ追っかけしていたART-SCHOOLやThe novembersも、てか邦楽ぜんぶ、最近まで存在まるごと無視していた。

だけれど仕事で追い詰められた夜中に聴きたくなるのは、そういう私を形作った音楽。

Spotifyで好みの音楽は延々と流れてくる。
(それも、キッズの頃から考えると夢のような話なんだけどさ!)
おしゃれでかっこいい音楽は一生かかっても聴けないくらいに溢れてるけど、今はもうアーティストの名前も曲やアルバムのタイトルも覚えたりはしない。

ジャケットの写真をちらっとみて、「私、これ好きそう」を最終確認したらハートボタンを押して、AIの精度を高めるだけ。

The novembersは同い年なので一方的に親近感があって、昔は結構ライブにも行っていた。
最近出た新譜をたまたま聴いたら本当によくって、もう一回ファンになった。

「同世代のアーティストを見て、自分も頑張ろうと思った」って、結構ピュアな感性。

昔好きだったアーティストの新作に励まされることは、今後の人生で新たに知るアーティストでは感じられないことだから、決して無碍にしちゃいけないよね。
誰かこのことを、こんまり先生にも伝えてください。

あーそれにしても大人になって、昔みたいに夢見ることが簡単にできなくなってしまった。
夢見ることと誰かに恋することは似てる。
自分が何者だってかまわないから。