2019/2/17

ソダバーグのNetflix新作「High Flying Bird」はiPhone7で撮影されているらしい。
奥行きがなくて、トリックアートのようで映像に酔ってしまう。
演出や小道具で、かなりわざとらしく奥行を作っているのが本当に面白い。
必見である。

ショーンベイカーの「タンジェリン」は2015年にこれもiPhoneで撮影した映画らしいが、これはPOV風に撮影されていたので、画像の荒さ含め気にならなかった。(内容もキャラも強烈だったし)

ニコラス・ウィング・レフン監督のドキュメンタリー映画「My Life Directed by Nicolas Winding Refn」が本当に素晴らしかった!
Driveが大ヒットして、周囲からのプレッシャーに押しつぶされそうになり、結局押しつぶされてしまうのである。

「世界中から声がかかってるけど、Drive2なんて絶対に作らない 」「Driveの監督だって言われたくない」って3年もイライラしてるのに、結局、嘘でしょ?ってくらいDriveな、というかDriveファンが作ったんじゃないかと思うくらいB級Driveな「オンリーゴッド」っていう映画を作って、失敗してしまう。
そのすべてを、本来一番見せたくないであろう姿を、彼は見せてくれたのだ。

自分でも失敗だとわかっていて、だけどもうお金も人間も動き出していて、止めることはできない状態で、泣いたり、落ちたり、虚勢を張ったり、そして、切なくぼろぼろで終わる。
それでも映画を作り続けると言っている彼の最後の姿には号泣した。
特別な才能がある、代表作は世界中で愛されている、だけど、だけど、 それだけじゃ次に続かないのだ。
ビジネスで、芸術で、プライドが、駆け引きが、タイミングが、人生が。
現実まじつらい。

(だけど「オンリーゴッド」でこんなに失敗したのに、この間女性版Drive「ネオンデーモン」っていう映画を作ってたよね。なぜ・・・。もう諦めてDriveシリーズで行くって決めたの?)

ホドロフスキーの嘘くさいタロット占いから始まるのも最高だった。肩書が監督・タロット占い師って書いているのには笑った。
(奥さんにこっそり「あいつとは別れた方がいい。え、だってカードにそう書いてある」って言ってるのも笑えた。よくわからないけどなぜか映画祭にも同行してたし、ラスプーチンのよう)