さすらいのレコードコレクター

コレクターという人種は、たいてい世間から呆れられているのだった。

俺はすごい、ほかのコレクターとは違う、尊敬しろ、と彼らは言う。

コレクション自慢の次にくるのが、
「価値のわからない人から安く手に入れた」
「買った値段の十倍の値がついている」
という、聞いているこっちに何の得もない、詐欺まがいの全然楽しくない話。
 
それがだから何なの。しっかりして。

「さすらいのレコード・コレクター」は、映画化されるほどの世界的レコードコレクターなのだから、私の知ってる痛い人たちとは違うのだろうと思ったが、特に、違うところはなかった。

二万五千枚のコレクションの中で一番大切な、世界に一枚しか残ってないレコードは、自分が死んだら一緒に墓に埋めるんだって。あーあ。