「心と体と」

「心と体と」を観た。


ハンガリーの女性監督イルディコー・エニェディが手掛けた映画で、2017年ベルリン国際映画祭の金熊賞を獲得した作品。

舞台はブタペスト郊外の食肉工場。職場で交尾薬が盗まれる事件が起こり、従業員全員がカウンセリングを受けることになる。
すると、新しく職場に入ったばかりの女性マーリアと中年男性のエンドレが、同じ夢を見ていることを知る。
夢の中で毎晩二人は野生の鹿になり、水を飲んだり葉っぱを食べたりしているのだ。
二人の心は初めから結ばれているのだけど、一歩踏み出し恋愛となるとうまくいかず、すれ違ってしまい・・・。という映画。

愛情とは、心と体、それから思いやりなのだと気づく映画だった。


食肉工場という設定がいい。
野生の鹿の肉体は美しいが、食肉工場でぶら下がっている牛肉は虚しく、悲しい気分にさせる。
動物の交尾に、神秘も尊さもない。
だけど愛情を示すため触れ合うには、身体が必要だ。

少ないキャスト全員、存在感と個性があり、温かみを感じる映画だった。
二匹の鹿はとても味わい深い演技をしていたが、CGなのだろうか。