「我等の時代の映画作家シリーズ ジョン・カサヴェテス」

ジョン・カサヴェテスのドキュメンタリーを観に、京橋のフィルムセンターに行った。
座席が一番前だったので、首を真上に90度傾けなければいけなくて、天井に「最後の審判」を描いたミケランジェロの気分だった。

「タイミングが合っても、チャンスが巡ってきても、お金がないからと言ってやれない人たちがいる」
というカサヴェテスの言葉が胸に刺さった。

同時上映された「The Exiles」という古い映画もよかった。記録映画ふうで、当時の暮らしぶりが生々しく映っていた。
ネイティブアメリカンの女性が、 一人ぼっちで映画館で映画を観た後、劇場が明るくなった時なんとも言えない微妙な、「は? 嘘でしょ」みたいな表情を一瞬だけするんだけど、それが印象的だった。
彼女が、映画の世界に酔えないくらいシビアな暮らしをしているからか、ストーリーを理解できなかったのか、よくわからないんだけど、劇的な瞬間だった。