「インシディアス 序章」

寺田寅彦先生が随筆で、「仕事終わりには映画館に行って、興奮した神経を鎮める」というようなことを書いていた。
さらに、「若い兵隊の映画を観たあとに映画館を出て鏡を見ると、自分の顔も若返ってみえる。これは人に聞いて確かめたから自分の勘違いではない。映画を観て若返るのは、科学的にもこれこれこういう作用が働いていると思われる」というようなことを書いていた。
それを読んでからというもの、仕事のあとに映画館に行きたくてたまらない。
居酒屋やバーやカフェでもいいんだけど、暮らしには切り替えが大事だということ。
あと、私も映画若返り法を実践していくつもり。

新感覚ホラーで、今年すでにナンバーワンと話題の「イットフォローズ」を観にTOHOへ行ったら満席だったので、がっかりしながら他の映画館をぶらぶら探していると、なんと、大好きな「インシディアス」の最新作のポスターが目に入り、1週間限定上映だったので駆け込みました。

映画は入場料の1000円分、じゅうぶんに怖くてすっきりしました。
過去作品に登場している、愛すべき2人組が登場した時の場内にいるファンの「待ってましたー!」という笑いと一体感が心地よかったです。

「インシディアス」では、あの世、三途の川の向こう側、死後の世界というような、なんとなくイメージはあるものの、霞がかった世界をとてもうまく描いていてて、非常にしっくりくる”あの世感”が好きです。
ホラーはグロすぎたり、精神的に不衛生なものより、古典的な恐怖のほうが好き。