今年のモノたち

今年もたくさん買い物をした。買い物は大失敗も大満足もそれなりに楽しく、物は物にすぎないのに偶然の重なりで思いがけない愛着がうまれる。
今年買ったもので強烈な個性と満足感を与えてくれた3点をご紹介する。

その1「ホットサンドパン」

ホットサンドは夢のようにおいしい食べ物であるけど、長年ホットサンドメイカーの購入を見送ってきた。
ワッフルメイカー、パン焼き器、たこ焼き器など、結局あの手の専用電化製品はあれば使うけど一度しまってしまうと二度と日の目を見ることはない。
いいや、ホットサンドに関しては例外で私はホットサンドが大好きだから、しまう暇もないくらい毎日食べ続けると言い張ったけど、私がどれほどホットサンド好きか知らない彼にこれまでずっと軽く流され続けていた。
そこで見つけたのがキャンプ用のホットサンドパンで、手頃な値段でコンパクトさらに直火で焼けるということなのだった。電気を使うものに比べていいことづくめなのに値段があまりに安いの不安だったけど、やはり直火がいいのか、もう元はとったんじゃないかというほど食べ続けている。メーカーのロゴとカエデの葉の焼き印がつくのがなおよい。

その2「ユニクロのネックウォーマー」
人の身体には必ず弱点があるもので、私はのどが弱くて必ずといっていいほどのどの痛みから風邪を引く。
「しょっちゅう腫れる人は扁桃腺をとってもいい」という話を聞いて、のどの痛みがあまりにも煩わしいので取ってみたくもなったのだけど、元々あるものを取ってしまうといつか後悔するかもしれないと思いやめた。
いろいろ試した結果、秋頃になると紅茶に入れるためにショウガを乾燥させたものをひと冬分作ったり、ヴィックスの加湿器に台湾で買ったミントオイルを活用して冬を越すことになる。

ユニクロのヒートテックのネックウォーマーが出たと知ったとき、私は飛びつかなかった。それがなくなったら生きていけなくなるんじゃないかと心配になったからだ。
ヒートテックの素晴らしさはもう語る必要のないくらいだけど、首専用のヒートテックなんて、はずしどきがわからないじゃないですか。私にはそれが二十四時間必要なわけで、身体がヒートテック着用時に慣れきってしまったら? はずした瞬間風邪を引くかもしれない。などということを連日ぶつぶつ言っていたら、彼が見かねて買ってくれた。
ヒートテックのネックウォーマー。それはそれは思った通り暖かくて軽く、案ずるより産むがやすしで比較的暖かい日に首からはずして洗濯するようにしている。
そしてどさくさに紛れて一緒に買ってもらったヒートテック靴下ももちろんよい。

その3「マスターピースのリュック」

マスターピースというブランドがどれほど有名なのか知らないけれど、若い男性に人気の国産カバンメーカーという感じだと思う。これまでバッグはデザインと値段のちょうどよいところで選んできたので、機能性なんて考えたこともなかった。女子はたいていそんなものだよ。

先日結婚式に出席する時、荷物の量からしてマスターピースのリュックがちょうど良さそうなサイズだったので彼から借りて二泊三日の旅行に行ったのだけど、あの結婚式を思い出すと楽しかった記憶、懐かしい友人たちの笑顔やすてきな時間と共にマスターピースのリュックがすばらしかったことを思い出す。
とにかく、魔法? と思うほど荷物が軽くなるのです。
社会の教科書に載っている、とんでもない量の荷物や水を運ぶ少女の写真を見て「いったいどうやって?」と、とても不思議だったけれど、あれはきっと重さを一転に集中させないよう絶妙なバランス感覚を会得して運んでいるのだとマスターピースのリュックを背負った瞬間に身体で理解した。
このリュックはそんな感じで荷物が両肩に乗っかるのではなく、リュックサックの重量を身体全体で受け止めて二本の足で立っている!という感じになるわけです。でもなぜ? とても不思議。

私は力が弱く、すぐに彼に荷物を持ってもらう癖がついてしまっていて、以前台湾に行ったときも私は近所のコンビニにでも行くスタイルで、彼が後ろから20キロの荷物を抱えてついてくる、という感じで旅行をした。
だからアメリカに旅行するとき、「自分の荷物は自分で持つこと」が第一条件だった。
「え、絶対に無理」と内心思ったのだけど、誕生日プレゼントに同じリュックを買ってもらうことにした。実際アメリカ旅行は文句一つ言わずにすいすいとリュックを背負って移動できたし自分に自信がついた。
私がわがままで身勝手なのが問題なのではなく、カバンの選び方に問題があったのだ!

とにかく、これを手に入れた私に怖いものはなく、世界中どこへでも行ける。このリュックを買うことで自由への切符を手に入れたと言っても過言ではない。