2014/12/24

わたし、冬はいつも、700円で買ったぺらぺらの、5回もボタンを付け直した中古のコートを着ていたので「それじゃあ寒いでしょ?」とよく言われた。
「ヒートテック着てるし、ホッカイロも貼ってるし」とがくがくぶるぶるしながら答えていた。
冬に外出する時の心情といったら「もう二度と家に戻ってこれないんじゃないか(寒すぎて死ぬ)」というものであったけど、結局のところ寒さというのは暑さと一緒である地点までは回避できても、それ以上は変化のないものだと思っていた。

しかしこの冬、日本海に旅行に行くので「さ、さすがにあっちの方はシティ用のぺらコートじゃまずいんじゃないかな。防水とかも問題ね」と思いネットでいろいろと検索した。
そして試着とネット検索を繰り返すことじつに2週間。女性用のコートではどうもあの、体育で使うマットをぐるぐる巻きにしたような、なんていうのあれ、マシュマロマンみたいなやつ。ああいうのが非常に暖かくて軽いコートらしいというところまでは突き止めた。
マシュマロマンはユニクロとかギャップとかで売られていて、いざ試着してみたら、アメリカ人がテレビでコントする時に着てる「相撲レスラー」の着ぐるみを着てるみたいで涙が出るくらい似合わなかった。

結局わたしは「コートを見るだけで急激に体調が悪化」というところまで来てしまい、見かねた彼がいろいろとアドバイスをしてくれた。
似合いそうで、暖かそうというシンプルな着地点にあったのがノースフェイスのマウンテンパーカー。だけどお値段4まんえん・・・。
「いいものはある程度値が張る」っていうのをたいていの男性は素直に受け入れるよね・・・。
「いいやつかもしれないけどちょっと高くない?」
「だっていいやつだもん。丈夫で長く使えるし結果的にいい買い物だよ」
みたいなやりとりをさらに1週間。

でもこれ以上コートで悩みたくなかったから思い切って買った。何もかもがめんどくさくなったのだ。四万円もするコートを。私は買った。